平衡点
2021/02/10
_ 更新: Icon font in terminal plus
手元のEmacsでall-the-icons.elが更新された してしまった ので,
久々に自作の Icon フォントも更新.
- uwabami/isfit-plus
- Nerdフォントに使われているMaterial Design Iconsと
all-the-icons.elに使われているMaterial design iconsが異なることに
ようやく気がついた(後者が Google 謹製). …ので, エイヤっとマージ.
- 空いている所に突っ込んだので, なんともはや.
- Material Design Iconsのコードポイントを間違えていたので修正.
- Nerdフォントに使われているMaterial Design Iconsと
all-the-icons.elに使われているMaterial design iconsが異なることに
ようやく気がついた(後者が Google 謹製). …ので, エイヤっとマージ.
なんとなく良い感じにはなった気がしている.
rxvt-unicode だと, ちょいちょい豆腐が混ざるんだけれど, これなんでだろう…🤔
2021/02/23
_ rxvt-unicode 24bit color
rxvt-unicode + tmux + emacs -nw の 24bit color 化に ようやくうまく行った気がするので, メモしておく.
やることは「patch を当ててのビルド」と「terminfoの更新(追加)」.
ターミナルとしての挙動に今のところ不具合は無い(?)が,
TUIなプログラムの多くは rxvt が 24bit color
を使えると思っていないので色が変になる.
→ TERM
は rxvt-unicode-256color
としておいて,
必要な時に変更するのが吉
rxvt-unicode 24bit color
パッチは AUR : rxvt-unicode-patched-with-truecolor.git を使った.
terminfoは以下の通り.
rxvt-unicode-24bit|rxvt-unicode terminal with 24-bit colors (X Window System),
colors#32767,
pairs#32767,
use=rxvt-unicode,
rxvt-unicode-24bit-super|rxvt-unicode terminal with 24-bit colors as integers (X Window System),
colors#32767,
pairs#32767,
setaf=\E[38;8;%p1%dm,
setab=\E[48;8;%p1%dm,
use=rxvt-unicode,
既存の terminfo の色数だけ拡張した感じ. これで祟りがあるかは置いておいて.
最初に書いた通り,
実際の所, ssh した先に terminfo が無くて悲しくなることも多いので
必要な時以外は TERM=rxvt-unicode-256color
のままの方が良い.
tmux 24bit color
rxvt-unicode の 24bit color ができたなら
~/.tmux.conf
などで
set-option -ga terminal-overrides ",rxvt-*:Tc"
set -g default-terminal screen-256color
としておき, 必要に応じて env TERM=tmux-direct
を唱えれば良い.
…ちなみに tmux-direct
の terminfo は sid の
ncurses-term にはあるけど buster はまだっぽい.
Emacs
env TERM=tmux-direct emacs -nw
とでもすれば, 24bit color 化できる, はず.
まとめ
だから何って訳でも無いけれど, ちょっと嬉しい気分.
2021/02/24
_ Debian bullseyeの初期状態での日本語入力
とあるもくもく会で確認したお話. 結論が出ていないのでMLに投げる前の推敲を兼ねたアウトプット.
TL;DR
Debian bullseyeの初期状態, つまり
- インストーラにおいて「Graphical Install」を選び,
- 言語として「日本語」を選んでインストール
した状態では 日本語入力 ができません.
どうにかしたいのだけど良い解決策が思いつきません, というお話.
発端
gnome-shell
の依存関係において,
Recommends に ibus
が追加されました.
この変更で fcitx が使えなくなった方が「Revert して欲しい」と レポート書いた訳ですが「それは im-config の仕事だよね」と 返されています.
im-config
側には特にまだレポートはありません.
なお, im-config
の現在の実装では /usr/bin/ibus-daemon
が
存在する場合には他の input method を起動しません.
無理矢理ibus以外の input methodを起動する際には
/etc/default/im-config
の
# Default im-config mode (see im-config(8))
(中略)
# List of desktop systems which starts ibus if available
# Applicable desktops are excluded for applying IM_CONFIG_PREFERRED_RULE
DESKTOP_SETUP_IBUS="GNOME"
(後略)
を書き替えるのが良いでしょう:
# Default im-config mode (see im-config(8))
(中略)
# List of desktop systems which starts ibus if available
# Applicable desktops are excluded for applying IM_CONFIG_PREFERRED_RULE
DESKTOP_SETUP_IBUS=""
(後略)
こんな風に.
じゃあ, 現状どうなっているのさ, というと…?
Debian bullseyeの初期状態でログインした状況では
ibus
はインストールされている- 他のかな漢字変換(
ibus-anthy, ibus-kkc, ibus-mozc
など) はインストールされていない.
という塩梅. つまりは, かな漢字変換による日本語入力は全くできません.
現状の task-japanese-desktop
, task-japanese-gnome-desktop
によって導入されるinput method は uim(+uim-anthy, uim-mozc) です.
これまでは ibus
が導入されていなかったので,
uim
が起動し, 日本語入力が可能ではありました(gnome-shell
とのUIの親和性がイマイチ, という意見はともかくとして)
しかしながら, bullseye 以降では(既に述べた様に)
gnome-shell
の Recommends で ibus
が
導入されるため, im-config
は uim
を起動しません.
「じゃあ
task-japanese-gnome-desktop
で,
ibus-anthy,ibus-mozc
なんかを Recommends
に入れておけば良いんじゃない?」という意見はごもっともで,
これで解決してくれたら良かったんですが….
初期状態では設定まではしてくれない んですよね.
なので
右上の「設定」→「地域と言語」から
「日本語(Mozc)」を追加する, といった作業が必要になります.
とはいえ,
追加でパッケージ入れる必要が無い, という点で
task-japanese-gnome-desktop
の Recommends
に ibus-mozc|ibus-anthy
を追加, は規定路線でしょうか….
あ, mozc
は対応アーキテクチャが少ないので
ibus-mozc|ibus-anthy
としておいてます.
インストールしただけで初期設定済にしたいんだけど…
正直途方に暮れます.
- GNOME には
gnome-initial-setup
があるので, これも入れておけば, ユーザの初回ログイン時に input method を選択できます…. ただ, 選択肢が非常にイケてないです.この
kkc
の選択肢は(インストールされていない)ibus-kkc
のことであり,gnome-inital-setup
にハードコードされています. よって, ここでkkc
を選択してもibus-kkc
は使えません. そもそも日本語(PC-98)がなんで最上位にいるんでしょうか…って, これは xkb を元にしたアルファベット順と聞いています(ホント?). イケてないねぇ….ちなみに
ibus-kkc
をインストールすると,となります. これで「日本語(かな漢字)」を選択すると,
ibus-kkc
による日本語変換が可能になります. なお upstreamではibus-kkcではなくibus-anthyをデフォルトにするように変更されたそうです. …うーん🤔「
kkc
じゃなくてmozc
が良いんだよ…」という場合には, 下の検索欄に適当に変換エンジンを入力することになります. gnome-initial-setup
は嫌な場合初回ログイン時に
dconf write /org/gnome/desktop/input-sources/sources "[('ibus','mozc-jp')]"
という呪文を唱えるようなスクリプトを
/etc/xdg/autostart/
あたりに 放り込んでおけば良いと思うわけですが, これはどのパッケージの担当なんでしょう…. あと, mozc 決め打ち だったり, 日本語環境固有 だったりで, ちょっとなぁ….- 「
uim
を使いたいんじゃ! 」という場合im-config
に手を入れられればあるいは…かなぁ.
まとまらない.
better than nothing は案1で,
ユーザーには gnome-initial-setup
を堪能してもらう,
という流れになるのでしょうか… 凄く嫌ですが.
…他に良い案ないですかね.
Q/A: 想定問答集
- 「uim → ibus にしたら?」 → そもそも ibus での漢字変換が初期状態で選べねぇって話だよ
- 「Ubuntu みたいに…」 →Debianには日本語Remixはございません. あと, Ubuntu側は gnome-settings-daemon に パッチ当てて改善してますね: #1719938: 17.10: No input method for CJK languages 今からこれを解析して gnome-initial-setup にパッチ当てて, bullseyeに突っ込むのは無理だと思います.
…他, 思いついたら.