平衡点


2009/03/03

_ VirtualBox + grdesktop

laptop の VirtualBox で動かしていたWindows XP SP3 を, 別の機械に移動した. 仮想マシンの移動自体は特に問題無く行なえて ~/.VirtualBox をコピーした後で起動するだけで良かった(あとで知ったけれども, 別の正しいやりかたがあった模様).

気になったのはリモートデスクトップ接続. これまでは localhost 内で閉じていたのでHost 側で適当にポートを閉じておけば良かったのだけれども, ネットワーク越しに作業するのでどうにかしたい.

とりあえず

  • 3389 番には localhost からのみアクセス可
  • Remote Desktop を使用する際には ssh でポートフォワード

することに.

アクセス制御

VirtualBox 側では設定できない(そういう機能は無い)模様. ikunya さんありがとうございます.

というわけで, ip_filter なりなんなりで適当に設定しておく.

SSH でポートフォワード

例えば, localhost の 3389 番へのアクセスを VirtualBox の動いているホスト(ここでは vboxhost)の 3389 番へ飛ばす際には,

$ ssh -f -N -L 3389:localhost:3389 vboxhost

とする. この後で Remote Desktop 用のクライアントで localhost:3389 へ接続すると良い.

ちなみに, grdesktop の SSH Tunnel は上記作業をするのではなくてssh login して vboxhost 上で rdesktop を実行し X で飛ばしてくる, という動作をしていた(( そんな訳でそれなりに重い. vboxhost に rdesktop 入れてないかったら動かなかったので気がついた. SSH で X 転送だと結構重くて, 使うには辛い )).

感想

VirtualBox は相変わらず非常に便利. もう VMware(Player|Workstation)には戻れないかも. VBoxHeadless のおかげで Windows での作業が必要な時にあの GUI 画面無しに接続できるのも良い感じ.

ちゃんと SSH Tunnel できているのか, あとで調べてみようかと.


2009/03/05

_ udunits, grads, gmt のパッケージ作成

某所で行なう実習でGrADSGMT が必要になったので作成.

GMT については Debian 本家でも提供されているのだけれどGMT で矢羽を描くためのパッチを当てる必要があるので, ちょっとゴニョゴニョとする.

GrADS

前置き

以前作成したインチキパッケージがあったので試しに動かしてみたのだけれど, 構築時に依存ライブラリを正しく探せていなかった様でほとんどの機能が使えない.

ダメぢゃん

という訳で, イロイロ調べつつ, パッケージを作成してみる. GrADS は GPL ver.2 らしいので, ソースから作成しても問題ないよね,ということで, とりあえず落としてきて configure を走らせてみると,殆どの機能が disabled になった. 特に netcdf, hdf あたりが disabled なのは頂けない.

config.log を調べると udunits.h を探している様なのでまず UDUNITSから導入...ってパッケージ無いのか.

UDUNITS

UDUNITS の COPYRIGHTは以下の通り

(C) Copyright 1992,1995 UCAR/Unidata

Permission to use, copy, modify, and distribute this software and its
documentation for any purpose without fee is hereby granted, provided that
the above copyright notice appears in all copies, that both that copyright
notice and this permission notice appear in supporting documentation, and
that the name of UCAR/Unidata not be used in advertising or publicity
pertaining to distribution of the software without specific, written prior
permission.  UCAR makes no representations about the suitability of this
software for any purpose.  It is provided "as is" without express or
implied warranty.  It is provided with no support and without obligation on
the part of UCAR or Unidata, to assist in its use, correction,
modification, or enhancement.
  • 使用, 複製, 改変, 配布の際には著作権表記とライセンス文を同梱すること
  • 事前の許可なく UCAR/Unidata の名前を宣伝やらに使わないこと
  • サボートはしないし, その義務も無いからね

かな?

というわけで, udunits と libudunits-perl を作成.途中 Makefile 内の perl Makefile.PL に INSTALLDIRS=vendor を指定できなくてジタバタするものの, 結局 Makefile に patch あててゴマカス.

grib2

NCEP のサイトから, g2clib を落としてきてパッケージ化...して良いのか? ライセンス表記が無いな.

... Public Domain でした.

おとしてきたら, まあなんと素気ないこと. makefile はあるけれど build の為のルールしか書かれていない, という.

久々に debian/rules 内で mkdir とか書いた.

DAP とか NCDAP とか

この辺は電脳 Ruby で使っていたので作成ずみだった... と思いきや, はまった.依存関係で lixml2-dev と libcurl4-gnutls-dev が足りなかった様で,dap-config が正しく動作していなかった.

これは share library の作成とか, ちょっと真面目にやったら良いのかな. あとで考えよう((同様の問題は netcdf-ruby でもあった. libnetcdf-dev が Depends に無かった)).

libsx

GrADS の GUI support に必要なので.

upstream はドコだ. うがー.

freshmeat に Project があるけれど, ここの ver. は 2.04. そして Fedora にあるパッケージ情報(spec)は2.05 だったりして.

うーん.

とりあえず, ここの spec にある情報を元にパッケージ作成

再び GrADS

というわけで GrADS にもどる.GrADS 本体は ./configure & make & make install なので特に悩まず.

data 置き場を /usr/share/grads にして, ついでに src の中の /usr/local/lib/grads 決め打ち部分を修正して構築終了.

さて, どうすっかな. 電脳の置くのもナンだしなぁ.

GMT

公式に Debian パッケージがある. けれども 4.3 系でちょっと古い, かつ矢羽パッチが無い(ありゃりゃ).そんな訳で GMT を new upstream としてパッケージングすることに.

...その2 につづく


2009/03/07

_ OTL

...駄目ですね. ハイ.

_ live-helper に挫折→Knoppix のカスタマイズ

実習で使用する LiveCD を作成しているわけですが.

最初は DebianLive/live-helper でさくっと作成できるか, と思っていたのだけれども.

...amd64 環境で i386 な live CD が作成できませんでした.

多分 chroot で i386 な環境を作成してその中で live helper を動かせば, 目的は叶うんでしょうけれど, 調べる時間が無いので挫折.

おとなしくKNOPPIX JA ver.6.0.1を弄って live CD を作成することに.

作業自体は Virtualbox 内で起動した Knoppix に VRDP 接続して, リモートからサクサクと(( KNOPPIX イメージの作成には 3〜4時間かかるけれど)).

一旦作成した CD がちょおっとアレゲな出来だったので, しきりなおし. そんな訳でもう一度 KNOPPIX イメージ作成中. 明日の朝には(多分)終わっているから, 完成版ができる.

...と良いなぁ.

_ 札幌にいます

明日はミーティング, 明後日からは地球流体電脳倶楽部 dcmodel/davis チュートリアル です.

ほぼ缶詰だろうから, 札幌にいらっしゃる人々には連絡さしあげていなかったのですが, 久々に札幌に来ていた研究室の後輩を囲んで呑んだ帰りに, id:tottomi さんにばったりと遭遇((不義理をお許し下さいませ.)).

_ udunits, grads, gmt のパッケージ作成その 2

前回 につづき.

GMT のインストール先が FHS に準拠していないので, Debian ではパッケージ作成の際にゴニョゴニョやっている(( install 先の ディレクトリをあらかじめ FHS 標準のディレクトリへの symbolic link として作成したり)).GMT4.4 からディレクトリ構成が変わっている様で, 単に uupdate するだけじゃだめな感じ(というか, そもそもソースパッケージが upstream ディレクトリに tar.bz2 を放り込んでいるだけだったり).

あと quilt つかってパッチ当てている様だけど, quilt 良くわからない(時間無い)ので, debian/rules 内で手動 patch 当てに変更(そもそも patch が登録されていなかった).

とりあえず, えいや,っと作成してみたけれど, 動作テスト不十分です.巷に転がっているスクリプトや examples は動作するみたいなので, まあ大丈夫かな(多分).

あ, examples の anim は二つ上の turtorial ディレクトリを参照しているみたいなので, これは駄目だな. 書き直さなきゃ(そのうち).

まあそんな訳で, 一応 grads と gmt 4.4.0(with barb patch) の Debian パッケージができました.

# GPG: AEE995F4 Youhei SASAKI uwabami_(at)_gfd-dennou.org
deb http://dennou-k.gfd-dennou.org/arch/uwabami/pub/grads
deb-src http://dennou-k.gfd-dennou.org/arch/uwabami/pub/grads

に置いてあります.

ちなみに, 私は GrADS/GMT 使いではないので, メンテにあまり愛がありません.GrADS のユーザは多いと思うので, どなたかひきとって下さいませんかね((...とここで呟いてもしょうの無い事なんだけれど)).


2009/03/20

_ pdf からの画像抽出

忘れやすいのでメモ. pdfimage を使う

$ pdfimage [src.pdf] [img-root]

pdf 中の画像が [img-root]-000.{ppm,pbm}, [img-root]-001.{ppm,pbm} ...として出力される. pbm は白黒反転しているので

$ mogrify -format eps -negate *.pbm

で一括ネガポジ変換.


2009/03/21

_ 第 50 回, 東京 Debian 勉強会

別件でちょっと用があったのでついでに行ってきました.会場に入るのに手間取ったのですが, そういう人多数((「会場への道順を hack できない人はコードの hack もできないよね」という発言あり)).

Introduction by 上川さん

自己紹介タイムで「今日の参加の目的」をしゃべって貰い, それをリアルタイムで表示している by whizzytex + advi. へぇ, これは良いなぁ((あとから「思いつき」と言われる.)).

  • Agenda
  • 先月のイベント紹介
  • Debian 常識クイズ
    • ハードルどんどん上がった(笑)

ネタによるけれど, 事前課題はあった方が良いのかなぁ...

研究室のソフトウェアを Debian パッケージにしてみる by 藤沢徹

  • 対象
    • MC-MPI: グリッド用の MPI ライブラリ. 動作に GXP を必要とする
    • GXP: 並列分散シェル
  • MC-MPI の構成
    • C と Fortran で記述. autotools でビルドと install ができる
  • GXP
    • python で書かれている.

へぇ. printf の %q ですか. 知らなんだ.

...GETARG と IARGC は嵌り所だなぁ.

Debian における Common Lisp プログラミング環境 by 日比野さん

前半は Common Lisp のお話. 勉強になります.

後半は Common Lixp のライブラリのお話

  • ASDF: Another System Definition Facility
    • Debian だと cl-asdf パッケージ
  • Common Lisp Controller
  • lisp 処理系は幾つかあるけれど, 今は sbclが(・∀・)イイ!! らしい
  • SLIME(Superior Lisp Interaction Mode for Emacs, スライム)
    • Emacs 用 Lisp 開発環境
    • emacs-lisp のクライアント と LISP 処理系側が通信して, 対話環境を実現
      • 昔の lisp マシーンを実現するための...(良くわからない)
  • Hyperspec
    • ドキュメント読むためのパッケージ

Closing Talk

自己紹介タイムで喋ってもらった「今日の参加の目的」を題材に感想を話す, という.上川さんは「思いつき」とおっしゃってましたけれど, これ, 次回やってみようかな.

あと, 次回勉強会の内容をその場で決めていました. 結構凄いイキオイで((事前課題「やまねさんの開発効率を上げる方法を提案して下さい」とか www )).

非常に楽しかったです.


2009/03/29

_ emobile D21NE 購入

先日まで au の W05K を使用していたのだけれど

  • そこそこ大きめのデータを受信しようとする/送信しようとすると, 途端に帯域絞る
    • 絞るのが早いうえに, すぐ切れる.
  • モデムが二つ搭載されており, それを ponding することで速度を稼いでいる
    • しかしながら, linux では今の所無理っぽい?((多分. pppd って複数接続はれるのかな?))
  • 接続前に Windows でのアクティベーションが必要
    • かといって, Windows ですんなりアクティベーションできるのか, と言えばそうでもない. 今の環境 CF-R4 では, 何度かドライバの再インストールをしないと誤認識(非常に面倒).

サービスエリアが広く, (殆んど)どこでも接続できるってのは非常に魅力的だったのだけれど, 今のところストレスしか感じない.

そんな訳で emobile と契約. 購入したのは PC Card タイプの D21NE.

今更ながら USB タイプの方が良かったか, とか思わなくもないけれど(( 世間は Express に移行しているのに, TypeII だから. まあ, 当分 Express なスロットを持つノート PC は購入しないけれどね)). 必要になったら PCMCIA <-> USB のアダプタを購入しようと思っている.

カードを差した時の log は以下の通り

kernel: pccard: CardBus card inserted into slot 0
kernel: ohci_hcd 0000:07:00.0: enabling device (0000 -> 0002)
kernel: ACPI: PCI Interrupt 0000:07:00.0[A] -> GSI 22 (level, low) -> IRQ 22
kernel: PCI: Setting latency timer of device 0000:07:00.0 to 64
kernel: ohci_hcd 0000:07:00.0: OHCI Host Controller
kernel: ohci_hcd 0000:07:00.0: new USB bus registered, assigned bus number 3
kernel: ohci_hcd 0000:07:00.0: irq 22, io mem 0x50400000
kernel: usb usb3: configuration #1 chosen from 1 choice
kernel: hub 3-0:1.0: USB hub found
kernel: hub 3-0:1.0: 1 port detected
kernel: usb usb3: New USB device found, idVendor=1d6b, idProduct=0001
kernel: usb usb3: New USB device strings: Mfr=3, Product=2, SerialNumber=1
kernel: usb usb3: Product: OHCI Host Controller
kernel: usb usb3: Manufacturer: Linux 2.6.26.deutzia ohci_hcd
kernel: usb usb3: SerialNumber: 0000:07:00.0
kernel: ehci_hcd 0000:07:00.1: enabling device (0000 -> 0002)
kernel: ACPI: PCI Interrupt 0000:07:00.1[A] -> GSI 22 (level, low) -> IRQ 22
kernel: ehci_hcd 0000:07:00.1: EHCI Host Controller
kernel: ehci_hcd 0000:07:00.1: new USB bus registered, assigned bus number 4
kernel: ehci_hcd 0000:07:00.1: irq 22, io mem 0x50401000
kernel: ehci_hcd 0000:07:00.1: USB 2.0 started, EHCI 1.00, driver 10 Dec 2004
kernel: usb usb4: configuration #1 chosen from 1 choice
kernel: hub 4-0:1.0: USB hub found
kernel: hub 4-0:1.0: 1 port detected
kernel: usb usb4: New USB device found, idVendor=1d6b, idProduct=0002
kernel: usb usb4: New USB device strings: Mfr=3, Product=2, SerialNumber=1
kernel: usb usb4: Product: EHCI Host Controller
kernel: usb usb4: Manufacturer: Linux 2.6.26.deutzia ehci_hcd
kernel: usb usb4: SerialNumber: 0000:07:00.1
kernel: usb 4-1: new high speed USB device using ehci_hcd and address 2
kernel: usb 4-1: configuration #1 chosen from 1 choice
kernel: cdc_acm 4-1:1.0: ttyACM0: USB ACM device
kernel: usb 4-1: New USB device found, idVendor=0aae, idProduct=0024
kernel: usb 4-1: New USB device strings: Mfr=3, Product=2, SerialNumber=0
kernel: usb 4-1: Product: D21NE
kernel: usb 4-1: Manufacturer: NEC Infrontia

機械自体は /dev/ttyACM0 として認識されている.

設定は pppconfig を用いてゴニョゴニョとするだけで良い. 接続先(dial 先)に関する情報がマニュアルに全く無いのが困りモンかもしれない.とりあえず以下にメモ

  • dial 先
    • "*99***1#"
  • ユーザ
    • em
  • パスワード
    • em
  • モデム
    • /dev/ttyACM0

あとは pon するなり poff するなりして接続すると良い. 今の所, 下りが 1.4 Mbps で上りが 450 kbps ぐらい. 大変満足.

au の W05K はまだそれなりに解約料がかかるので, もうちょっとたってから解約する予定.


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